店長ブログ
ステンドグラス修理
今回はアンティークステンドグラスの修理のご紹介です。
出窓に立てかけて飾っていたところ、倒れて割れてしまった ということです。
このステンドグラスは、1920年頃のものでしょうか、当時の窓枠に入っています。
真ん中の下のほうが割れていますね。
透明のガラス2枚と真ん中の黄緑色(?)の先っぽにヒビが入っています。
今回は、ガラスを修理して新しい枠に入れて、さらに転倒防止のため簡単なスタンドを取り付けることになりました。
窓枠に入ったままでは修理ができないので、まずは古い窓枠から外します。
外したところです。 詳しい外し方は過去のブログをご覧ください。>>過去のブログ<<
色々な修理方法がありますが、今回は外側のケーム(金属部分)を切り取って、割れたガラスを取り外し、新しいガラスに入れ替える方法にします。
まずは、ケームを切ってガラスを取り外します。
割れたガラスがバラバラにならないようにテープでとめておきます。
割れたガラスを取り外したところです。
アンティークステンドグラスの修理で難しいところは「同じガラスを見つける」ことです。
透明の部分は同じくらいの年代のステンドグラスから取りました。
黄緑色のガラスも古いガラスから探しましたが、まったく同じものはなく、近いものを選びました。
左のほうが似てますね。これはビクトリア時代のガラスです。
ガラスが決まったら、取り出したガラスと同じ形にガラスを切り、組付けます。
↑↑表面です。
↑↑裏面はケームが白っぽく劣化しています。
ケームが古く劣化して、油断するとケームが溶けてしまうのでハンダ付けがなかなか難しいです。
完成がこちら↓↓
修理跡は、あまり目立ちません(よね?)。
転倒防止のための簡易スタンドですが、設置予定場所の関係で短めになっています。
今回は古い年代のガラスが見つかったので、修理前とほとんど変わらない仕上がりになりました。
いろいろな修理ができますので、お気軽にご連絡ください。
写真やサイズをいただければ、無料でお見積りいたしますので、お気軽にお問い合わせください。